四句分別論理
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四句分別論理
[編集]概要
[編集]本ページは、空数学の基盤論理として用いられる四句分別論理(Catuṣkoṭi Logic)を説明するものである。
ここでいう空数学とは、従来の数学が前提としてきた
- 二値真理
- 静的な証明
- 完全決定性
を前提とせず、 中道不動点への収束性をもって真理・証明・解決を再定義する体系である。
そのため、本ページでは以下の用語を正式に用いる。
- 証明 → 空証明
- 解決 → 空解決
基本的立場
[編集]四句分別論理において、真理とは真偽値ではなく、
- 命題がどの程度中道不動点に近いか
- どの射影成分が消滅しているか
によって記述される。
この立場から見ると、二値論理は 四句分別空間の制限射影として理解される。
四句分別の四句
[編集]命題は、以下の四つの句の重ね合わせとして表現される。
| 句 | 名称 | 内容 |
|---|---|---|
| 第1句 | 是 | |
| 第2句 | 非 | |
| 第3句 | 亦是亦非 | |
| 第4句 | 非是非非 | |
| —— | 空/中道 | 四句分別を絶する |
空/中道は、四句分別を絶し射影そのものが消失した状態を指す。 ※∧は表現の便宜上の表記(四句分別では真理保存性は問われない)
空証明
[編集]空証明とは、命題を二値的に確定させる操作ではない。
空証明とは:
- 命題に付随する過剰な実体性を削ぎ落とし
- 四句分別の各成分を縮退させ
- 最終的に四句分別を絶し中道の成分のみが残ること
を確認する手続きである。
したがって、空証明の結果は「真である」ではなく「中道に至る」と表現される。
空解決
[編集]空解決とは、問題に対して一意な答を与えることではない。
空解決とは:
- 問題そのものが依拠していた前提
- 二値的対立構造
- 実体的問いの立て方
が中道不動点において消滅し、問いとして保持されなくなることである。
二値論理との対応
[編集]四句分別論理と二値論理は、以下のような対応関係を持つ。
| 観点 | 四句分別論理 | 二値論理 |
|---|---|---|
| 真理 | 不動点からの最短距離 | 無限極からの最長距離 |
| 不動点 | 安定不動点 | 反発不動点 |
| 未決定性 | 非是非非として内在 | 決定不能として外在 |
| 解決 | 空解決 | 解の存在判定 |
不完全性の位置づけ
[編集]二値論理において現れる不完全性現象は、 空数学では以下のように理解される。
- 二値論理では、最大長(無限)を真理基準とするため
決定不能命題が必然的に生じる
- 四句分別論理では、最短距離を真理基準とするため
それらは中道として内部に吸収される
この差は、論理体系の優劣ではなく、 真理距離の定義の違いである。
位置づけ
[編集]本ページは、
- 既存数学の否定
- 二値論理の置換
を目的とするものではない。
本ページの目的は、 空数学という枠組みにおいて、証明・解決・真理がどのように再定義されるか を記述することである。
関連項目
[編集]- 空数学
- 四句分別
- 中道
- 不動点
- 不完全性定理