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経済成長って何だろう

提供: ウィキバーシティ

何度も書いているけれど、私は経済学について詳しいわけではありません。

ただ、日々生活していると、経済に関する言葉や概念は、少しずつ自分の中で輪郭を持ち始めます。

たとえば「景気がいい」という言葉は、個人や企業の単位時間あたりの出入りするお金の量が大きい状態——つまり経済活動が活発であることを指しているのだろう、と理解しています。

では、「経済成長」とは何なのでしょうか。

景気が良くなること。 生産量が増えること。 第一次産業だけでなく、第二次産業、第三次産業が発展していくこと。 生産物の質が向上し、新しい技術やサービスが生まれること。 国内総生産が増え、所得が上がること。

おそらく、そうした現象の総体が「成長」と呼ばれているのでしょう。

けれど経済とは、結局のところ単なるお金の話ではなく、人間が日々生み出すものの営みそのものでもあります。

世界全体の経済を考えるなら、理想的にはこういう状態が目指されるのかもしれません。

質の高い生産が行われ、適度に変化と進化があり、 人々に必要なものが必要な量だけ作られ、 それが満足のいく形で分配される社会。

しかし、理念として描くのは簡単でも、それを現実に実現するのは難しい。

社会主義国家は歴史的にうまく機能しなかった例が多いし、資本主義の世界でも、望ましい生産や分配が十分に達成されているとは言いがたいように思えます。

では、経済学を徹底的に研究し尽くせば、この理想に近づけるのか。

正直なところ、私はそこにも少し懐疑的です。

宗教で言う「悪の問題」ではありませんが、人間社会には最初から何か致命的な歪みが埋め込まれているように感じます。

その歪みが軋み、潰れ、また別の歪みが生まれる。 その繰り返しこそが、世界や社会を動かす原動力なのではないでしょうか。

そして、おそらく—— そうして形を変え続ける社会がどこへ向かうのかを見極めることが、この世界の理由や目的なのかもしれない。

……こうなってくると、もう経済学の話ではなくなってしまいますが。