C++の基礎1:hello, world!
表示
Hello, world!
[編集]ここでは、実際にC++のプログラムを動かしていきたいと思います。それでは、以下のコードを入力してください。ファイル名は何でもいいです。
//hello, world!
#include<iostream>
auto main() -> int {
std::cout << "hello, world!" << std::endl;
}
注意点としては、
- 全て半角文字で入力してください。
- 上記のプログラムに誤字・脱字はありません。
もし、コンパイルに成功したら
- Windowsの場合:ファイル名.exe
- UNIX、macOS、Linuxの場合:ファイル名
という名前のファイルが出来ていると思います。それをダブルクリック(実行)すると、画面(後述するが、普通はコマンドプロンプトやターミナル)にhello, world!と表示されるはずです。
解説
[編集]理解しやすくするために、プログラムの各部分を詳しく説明します。
//hello, world!
://
から行末まではコメントです。
#include<iostream>
:#include
は、プログラム内で他のコードを使うための前処理指令です。<iostream>
は、C++言語の標準ライブラリの一部で、入力と出力を扱うための機能が含まれています。
- 空行もコメント同様コンパイラから無視されます。
auto main() -> int {
:auto main() -> int
は、このプログラムのメインの部分を宣言しています。すべてのC++プログラムは、main()
関数から始まります。このようなプログラムの出発点をエントリーポイントint
は、main()
関数が整数を返すことを意味しています。ここでは、プログラムの正常終了を示す整数を返しますが、今回は特に何も返しません。
{
から}
まで:{}
は、ブロックと呼ばれ、プログラム内のコードをまとめるために使用されます。main()
関数の本体は{}
で囲まれています。
std::cout << "hello, world!" << std::endl;
:std::cout
は、C++で標準出力(通常はコンソール画面)にテキストを出力するための機能を提供します。<<
は、値をストリームに挿入するための演算子です。ここでは、文字列"hello, world!"
をstd::cout
に挿入しています。"hello, world!"
は、プログラムが出力する文字列です。" "
で囲まれたテキストは、文字列として扱われます。std::endl
は、出力をフラッシュし、新しい行に移動します。つまり、これによりテキストがコンソールに表示され、次の出力が新しい行から始まるようになります。
このプログラム全体では、単に "hello, world!" という文字列を表示するだけです。これは、プログラミングの初心者が始める最も基本的なプログラムの1つです。