C++の基礎3:変数

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概要[編集]

変数とは、データを一時的に保存して置くためのものです。中からデータを取ってきたり、中にデータを入れたりすることができます
変数を使用するには、宣言をする必要があります

宣言[編集]

宣言とは、コンパイラに対して変数を使用するという合図を送る式のことです

具体的には、次のようにします

int variable;

このように、データ型 変数名;のような書式で宣言をします

データ型については、次の章で詳しく解説します。

データ型[編集]

C++では、扱うデータの種類によって、データ型を設定しなければいけません

データ型(LP64を元に作成)
整数型(4バイト)整数型(8バイト)浮動小数点数型文字型
データ型intlongfloatchar

int型の最大範囲が-2147483648 〜 2147483647(※符号なし型ならば0 〜 4294967295)なので、滅多にlong型を使うことはないとは思いますが、int型で足りない範囲の整数値を扱う場合はlong型が使用できます。

文字列を扱う型について[編集]

文字列を扱う型として、char[]と、std::stringがあります。

C++の元となったCでは、文字列はchar型の配列(後述)として使用します。

しかし、そのままでは少々面倒くさいです。

例えば、次のような式はエラーになります。

char str[10];
str = "qwerty";

ここで、String型を使用すると、楽に実装することが可能です

//Stringを使用した例
#include <iostream>
#include <string>
int main(void){
    std::String str;
    str = "qwerty";
}

Strin型を使用すると、このように直接代入ができたりと、利点があります。

注意!:std::String型はchar[]型ではありません。char[]型を引数に持つ関数などでは、std::stringをそのまま渡すことはできません。