C++の基礎4:条件分岐
ここでは、C++プログラムにおいて重要な機能である条件分岐について解説します。
概要
[編集]条件分岐とは、特定の条件に基づいてプログラムの実行を制御する機能です。条件が真(true)の場合に特定の処理を行い、偽(false)の場合には別の処理を行うことができます。これにより、プログラムの流れを柔軟に制御できます。
if文
[編集]最も基本的な条件分岐の方法はif文です。if文を使うことで、指定した条件が真のときにのみ、特定の処理を実行させることができます。
例
[編集]次に、if文を使用した簡単なプログラムを示します。このプログラムでは、変数の値が10以上かどうかを判断し、結果を出力します。
// if文の例 #include<iostream> auto main() -> int { int x{15}; if (x >= 10) { std::cout << "xは10以上です" << std::endl; } return 0; }
このプログラムを実行すると、xは10以上です
と表示されます。もしx
が10未満であれば、何も表示されません。
if-else文
[編集]条件が偽の場合に別の処理を行いたい場合は、if-else文を使用します。if文に続けてelse文を記述することで、条件が偽の場合に実行される処理を指定できます。
例
[編集]次に、if-else文を使った例を示します。このプログラムでは、x
が10以上かどうかに応じて、異なるメッセージを出力します。
// if-else文の例 #include<iostream> auto main() -> int { int x{5}; if (x >= 10) { std::cout << "xは10以上です" << std::endl; } else { std::cout << "xは10未満です" << std::endl; } return 0; }
このプログラムを実行すると、xは10未満です
と表示されます。
else if文
[編集]複数の条件をチェックする必要がある場合には、else if文を使用します。if文の後に続けてelse if文を追加することで、複数の条件を順に評価し、真になった最初の条件に対する処理を実行します。
例
[編集]次に、else if文を使った例を示します。このプログラムでは、x
が正の数、負の数、または0であるかをチェックし、それに応じたメッセージを出力します。
// else if文の例 #include<iostream> auto main() -> int { int x{-3}; if (x > 0) { std::cout << "xは正の数です" << std::endl; } else if (x < 0) { std::cout << "xは負の数です" << std::endl; } else { std::cout << "xは0です" << std::endl; } return 0; }
このプログラムを実行すると、xは負の数です
と表示されます。
まとめ
[編集]条件分岐は、プログラムの実行を条件によって制御するための重要な機能です。if文、if-else文、およびelse if文を組み合わせることで、複雑な条件を評価し、適切な処理を行うことができます。